当ブログについて
2034.02.14.Tue.
こちらはオリジナルBL小説ブログサイトです。
エロメインの内容となっておりますので、18歳未満、学生の方の閲覧はご遠慮下さい。
露骨な単語を多用していますので、免疫のない方、不快感を抱く方も閲覧は控えたほうがよろしいかと存じます。ご気分を害されてもそこは自己責任でお願いします。
荒し目的の方はお帰り下さい。
著作権は放棄していません。掲示板への転載、リンクはおやめください。
いわれのない誹謗中傷には傷つきます。
ご意見、ご感想はありがたく頂戴いたしますが、ここの注意書きを無視した内容のものや、悪意しか感じられないものは反応しようがありません。
誤字脱字やリンク不備などありましたら教えて頂けるととても助かります。
禁止やお願い事ばかりとなってしまいましたが、皆さまに楽しんで頂くためでもありますので、ご協力よろしくお願い致します。
最近めっきり書く数が減り、苦し紛れと自己満足で以前書いていたものの更新がメインになっています。今まで自分が書いてきたものの記録と言うか一覧できる置き場がわりでもあります。何卒、ご容赦を。
開設2014年2月14日
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マモルくん
2022.07.15.Fri.
<長男としての責務→久しく為さば須らく→カインとアベル>
※異物挿入
守から「今日そっち行っていい?」とメールがきた。今日は残業もなく早く帰れそうだから飯に誘ってみた。すぐに返信がきて、待ち合わせの場所と時間が決まった。
絶対残業しませんオーラを出しながらちゃんと定時に仕事を終わらせて帰り支度をする。隣の角田が「今日飲みいく?」と声をかけてきたが「やめとく」と断った。俺が彼女と別れてから何かと誘ってくれる。話題はだいたい自分が嵌ってるマッチングアプリでの成功例の話だ。俺を寂しい男だと思いこんでるんだろう。
守との待ち合わせ場所へと急ぐ。全面ガラス張りの洒落たカフェ。その窓際の席にスマホをいじる守がいた。就活のために引きこもり時代のうっとうしい髪を切り、フィギュアの製造卸会社で働いた給料で人並みに身なりを整えただけで、今風のイケてる若者に見える。
中学くらいから言動がおかしくなったが、それまでは「お兄ちゃんお兄ちゃん」とりんごのほっぺで無邪気に笑う美少年と言っても過言ではない下地があったのだ。身だしなみを整えればそりゃ良くもなる。
店に入り、店員の案内を断って守に近づく。それと同じくして、守の隣のテーブルの女の子が立ちあがり、守に声をかけにいった。
「あの、突然すみません。連絡先とか、交換してもらえませんか?」
「え、俺と?」
驚いた守の声。驚いたのは俺も同じで近づく足が止まった。
後頭部しか見えなくて守がいまどんな顔をしているのか俺からは見えない。引きこもっている間、守は母親以外の女と話なんかしたことはなかっただろう。女のことを汚物だなんだと拗らせていたが、社会に出て女性と接する機会も増え、以前ほど苛烈に女性への嫌悪を表に出さなくなった。
可愛い女の子から声をかけられるほどには見た目が良くて、逆ナンも実は今回が初めてじゃないかもしれなくて、すでに何度か連絡先を交換しているかもしれなくて。それをいま、目の当たりにしたら……。
守は首の後ろに手をあてた。
「俺と連絡先交換してもなんの旨味もないよ」
「え、いやっ、旨味とか、そんな! お友達になれたらなって。私同い年くらいの男の子の友達あんまりいなくて」
食い下がる女の子のメンタルもなかなかのものだ。
「ツイッターで良かったら」
「ほんとですか! 嬉しい! 私もしてるんですぐフォローしますね!」
女の子が喜々としてスマホを操作する。俺は愕然と2人を見つめた。俺にあんなことやこんなことをしておきながら、守は外じゃこうして声をかけてくる女の子を片っ端から受け入れていたのか。ツイッターで仲良くなってから会ったりもして? 会った以上、お茶飲んでさよならじゃ終わらないよな。俺としたあれやこれやも、女の子相手にしてたってことか?
今日はそこんとこはっきりさせるまで絶対指一本触らせねえぞ。
「ほとんど趣味の呟きなんだけど。こういうの平気?」
そう言って守はスマホの画面を女の子に見せた。さっと女の子の顔色がかわる。
「え、キモ……」
「じゃあID教えてくれる?」
「イヤ! 無理!」
自分から声をかけておいて、女の子は自分の鞄をひっつかむと逃げるようにレジへ走った。守はというと、何事もなかったようにまたスマホをしながらジュースを飲んでいる。肩越しに覗きこむとツイッターの画面で毎度おなじみ魔法少年翔太くんのきわどい画像で埋め尽くされている。こんなものをあの子に見せたのか。
「お待たせ」
向かいの席に腰をおろした。
「いまの、見てただろ」
ストローを咥えたまま上目遣いに睨んでくる。
「お前がどう対処すんのか見てやろうと思って」
「女に声かけられて嬉しいわけないじゃん」
女嫌いは健在。兄として正してやるのが正解なんだろうが、安心している俺がいる。
「だからってなにもそんなの見せなくていいだろ。気持ち悪い奴だって思われるぞ」
守のスマホをコツコツ叩く。
「実際俺って気持ち悪いし、これ見せたらしつこくされなくて楽なんだよね」
ということは、何度も声をかけられて、しつこくされたこともあるってことだよな?
俺は複雑な表情をしていたのだろう。
「俺がコーフンすんのは小さい男の子と兄ちゃんだけだから安心していいよ」
守がにやっと笑った。それ安心するところか?
※ ※ ※
店を出て、帰り道の途中の定食屋で飯を食い、俺の部屋へと向かった。帰るなり「一緒に風呂入ろ」と俺の服を脱がせてくる。最初からやるつもりだったから俺も守を脱がせた。キスしながらお互いの体を洗い合う。守の指が俺の後ろをいじる。
「ここでヤッたら声響いてやばいね」
「ばか、やんねえぞ」
と言いつつ、ちょっと期待している。早く入れて欲しい。俺の体中を触って舐めるくせに肝心のものは入れてこない。今日は焦らしプレイのようだ。さんざん尻穴も解されて、そろそろ「入れてくれ」とねだろうとした頃、「出よっか」と守は指を抜いた。
「えっ」
「安心しなよ、続きはベッドでしてあげるからさ」
と守が笑う。俺はそんなに物欲しそうな顔をしていたのだろうか。何も言い返せず、顔を熱くしながら風呂場から出た。清潔な体でベッドに潜り込んで守を待つ。守は自分の鞄をガサガサと漁っている。ゴムか? ローションか? それなら俺の部屋にも常備してあるんだが?
「ユキさんにさー、作ってもらったんだよね」
楽しそうな守の声。ユキさんとは守が勤める会社の人で、フィギュアの造形師。守はこの人がいるから今の会社の面接を受けたほどの大ファンだ。
「これこれ」
鞄から出てきたのは靴箱より少し小さめの箱。ぱかっと開けて、守は満面の笑みでそれを俺に見せた。
「おま……それ、もしかして……」
「そう、世界に1つ、俺の勃起ちんこディルド!」
それを手にベッドに乗ってくる。
「俺は兄ちゃんのフィギュア持ってるし、兄ちゃんもこれがあれば俺と会えない間も寂しくないでしょ」
「なに考えてんだよお前は」
麻痺して守がド変態だって忘れてた。ユキさんに作ってもらったという俺のフィギュアは完成してすぐ見せてもらった。魔法少年の翔太くんのコスチュームを身に着けた俺は、四つん這いで小さいパンツは丸見えだし、玉の大きさもわかるし、なんなら亀頭がパンツからはみ出てたし、ピチピチの衣装越しに乳首が立ってるのがわかるくらい実に精巧でよく出来ていた。俺の写真を見て作ったから顔も似ていて、「これがあったらオナニー捗っちゃうね」とローアングルからを中心に舐め回すようにフィギュアを見る守の目はまさに変態のそれで、ぞわっと鳥肌が立ったのを思い出した。
「こうやってたっぷりローション垂らして、俺だと思ってオナッてよ」
ローションで濡れ光るディルドを俺の足の間にぴたりと押し当てる。ちんこなんてどれも似たり寄ったりだと思うんだが、言われてみればそれは守のちんこだ、とシリコンで出来たただのディルドが守の分身のようにも見えてくる。
「本気で入れるつもりか」
「せっかく作ってもらったんだから使わなきゃ勿体ないじゃん。ユキさんから感想聞かせてって言われてるしさ」
こいつら仕事場でどんな会話してんだよ。
「ちょ待てっ、これ作るとき、ユキさんにお前の見せたのか?」
「見せてってせがまれたけどちゃんと断ったよ。石膏流し込んで模型作るまでは俺がしたしさ」
「そのあとは?!」
ずぶり、とディルドの先が中に入ってきた。気のせいか、守のより大きい気がする。生身と違って弾力が強すぎるせいかもしれない。
「最終工程はさすがに俺じゃ無理だからユキさんに任せたよ」
ということはユキさんは守の勃起した状態のちんことほぼ同形のものを、素材はシリコンの偽物とは言え見て触っているわけだ。
「そんなの他人に触らせんなよ」
「もしかして兄ちゃん、嫉妬してる? 大丈夫だって、ユキさんもショタコンで俺は守備範囲外だから」
お前だってショタコンのくせに俺で勃起してんじゃねえか。偽物のディルドはその間も侵攻を進め、ずいぶん奥まで入ってきた。強制的に中が押し開かれる感覚。本物の守のものとはぜんぜん違う。完全に似て非なるものだ。
「こうやって出し入れしながら自分で乳首いじったりちんぽ扱いて俺のこと思い出してよ」
ディルドをゆっくり動かしながら守が俺のペニスを咥える。唾液を絡めながら先っぽをしゃぶりあげたり、カリを絞るように口で扱く。乳首をいじられながらフェラされて尻穴を犯される。三点同時責めは初めてだ。確かにこれはディルドがないと経験できない。
「ううっ、守っ、守っ」
「どうしたの、兄ちゃん。気持ちいい?」
「気持ちいいっ」
シリコンが俺の体温で温められ、ローションのおかげでぬるぬる中で動く。出し入れもスムーズ。守のちんこの形をしているのに、俺の体に馴染んでないのがまたいつもと違う快感を生む。
「なんか兄ちゃんを寝取られてるみたいで興奮するなあ」
「ば、か……ぁ、あっ、はあっ、あっ、守、もう……っ」
「イキそ?」
ちんこを扱かれながらウンウンと頷く。
「じゃあイッちゃおっか」
「嫌だ、抜いてくれっ」
確かにディルドも気持ちいい。でもこれじゃない。守が目の前にいるのに、偽物でイクのは嫌だ。
「気持ちいいんでしょ?」
「やめ──ッ」
グリグリと中でディルドが回転して腰が跳ねあがる。
「いやだ、守のちんこでイキたい」
「ディルドより俺のちんこのほうがいいの?」
「そうだ、だから入れてくれ」
「じゃあちゃんとお願いしてくんなきゃ」
ゆっくりとじれったい動かし方で意地悪くディルドを出し入れする。またいつもの恥ずかしい台詞を言わなきゃいけないらしい。何度やっても羞恥が消えない。守もそれがわかってるからわざわざ言わせたいんだろう。変態だから。
「守のおちんぽ、俺のメスマンコに入れてくれよ」
「そんなに欲しい? 兄ちゃんのメスアナルに入りたくて涎垂らしまくったバキバキに勃起した大人ちんぽだよ。兄ちゃんのなか我慢汁塗りたくってベトベトにして精子のにおい擦りつけちゃうけど、本当にいいの?」
「それがいいっ、俺をお前の勃起ちんぽ専用の穴にしてくれっ」
自棄になって叫ぶ。30手前の大の男が、実弟相手にとんでもないことを口走っている。何度も行為を重ねていくうちに親への罪悪感は薄れてはいったもののまったくなくなるわけじゃない。とんでもない罪を犯している負い目はきっと一生消えない。でも俺たちはもう正常には戻れないし、戻りたいとも思わないんだ。
「兄ちゃんかわいい。俺専用のメス穴になりたいの?」
「そうだ、だから早くお前のちんぽぶち込んで、俺をお前のモノにしてくれっ」
ヤッてる最中はネジがぶっ飛んでて、プレイとか関係なく本気でそう思っている。賢者タイムが訪れると頭を抱えたくなるんだが、いまは一番盛りあがっているときなので、俺は守にしがみついた。
何度もかわいいと言いながら守が俺の顔じゅうにキスをする。女の子から声をかけられようと、守がおっ勃てたちんこを突っ込めるのは俺だけなのだ。
ディルドが抜けた穴に守のちんこが入ってくる。これだ、と一瞬で俺の体はそれに馴染む。
「はあっ、あっ、守のちんこ、気持ちい…!」
「兄ちゃんのなか、トロトロだよ、あっつい」
守の奴、ゴムつけてねえな、と気付いたがもうどうでもいい。あとがちょっと面倒なのを我慢すればいいだけだ。俺も偽物じゃない本物の守で犯されたかった。俺のなかで気持ち良さそうにビクビウ震えたり、カサで押し広げられる感じや、芯を持った硬さとか火傷しそうな熱さはとてもシリコンじゃ味わえない。
俺に伸し掛かって一心不乱に腰を振る守がどうしようもなく愛しい。
「守は……気持ちいいか?」
「気持ちいいに決まってんじゃん。もう出そうだよ」
ちょっと優しい顔で笑うから不覚にもキュンときた。
「なんだよ、そんなに締め付けてさ。俺に中出しされたいの?」
まだ羞恥心がわずかに残っているので無言で頷く。
「ちゃんとおねだりしなよ。守のセーシ、兄ちゃんの中にビュービュー中出ししてって言ってごらん」
いたずらに乳首を弄る。
「それやめろ」
「兄ちゃん乳首モロ感だもんね。ほらほら、早くいいなよ。大好きな守の熱くて濃ゆい精子、お兄ちゃんのトロトロになった守専用のメス穴に孕むくらいいっぱい中出ししてーって」
亀頭の先っぽを手の平で擦られて危うくイキかけた。
「やめ……ッ、出る……!」
「一緒にいこうよ、兄ちゃん」
と言って根元をきつく握る。言わなきゃイカせてもらえない。こんな変態だとわかって好きになったんだから諦めるしかない。
「お前専用の精子穴にさっさと精液吐き出してお前のやらしい匂いでマーキングしてくれ、俺はお前のもんだって証明してくれ」
「教えた台詞と違うけど合格にしてあげる。ぶっちゃけ俺も限界」
守は俺の腰を掴むと激しくピストンした。奥までぶち込まれて気が遠のく。
「あっ、あ、あっ、守、もう無理……っ」
「兄ちゃんは一生俺のものだよ、絶対放さないから」
俺が先に。すぐあとで守が達した。ビュービューと熱い迸り。弟に中を汚されて喜ぶなんて、俺も相当変態だよなぁ……
※ ※ ※
守はディルドを「マモルくん」と名付けて、綺麗に洗うとテレビ台の横に置いた。そんなところに置かれたらテレビ見てても飯食ってても気が散ってしょうがないだろ。
「俺がいないときお尻が寂しくなったらこれ使ってね。できれば使う前に電話してきて実況して欲しい」
「馬鹿なのかお前は」
「ほんとはこんなの使わせないで本物の俺のちんぽで慰めてあげられるのが一番なんだけどね」
この時俺は閃いてしまったのだ。そして後先考えず、口走ってしまった。
「だったらいっそのこと一緒に住むか?」
守は目を見開いて俺を見た。心底驚いたって顔。
「いいの?!」
「行ったり来たりすんのも面倒だしな」
「マモルくんとの3P、そんなに気持ちよかった?」
「俺にはお前の一本で充分だって言ってんだよ」
ぎゅっと守の股間を握ったら少し勃ってた。
「兄ちゃん最高、大好き!」
守が抱きついて来る。もちろんこのまま第二ラウンド突入というオチだ
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※異物挿入
守から「今日そっち行っていい?」とメールがきた。今日は残業もなく早く帰れそうだから飯に誘ってみた。すぐに返信がきて、待ち合わせの場所と時間が決まった。
絶対残業しませんオーラを出しながらちゃんと定時に仕事を終わらせて帰り支度をする。隣の角田が「今日飲みいく?」と声をかけてきたが「やめとく」と断った。俺が彼女と別れてから何かと誘ってくれる。話題はだいたい自分が嵌ってるマッチングアプリでの成功例の話だ。俺を寂しい男だと思いこんでるんだろう。
守との待ち合わせ場所へと急ぐ。全面ガラス張りの洒落たカフェ。その窓際の席にスマホをいじる守がいた。就活のために引きこもり時代のうっとうしい髪を切り、フィギュアの製造卸会社で働いた給料で人並みに身なりを整えただけで、今風のイケてる若者に見える。
中学くらいから言動がおかしくなったが、それまでは「お兄ちゃんお兄ちゃん」とりんごのほっぺで無邪気に笑う美少年と言っても過言ではない下地があったのだ。身だしなみを整えればそりゃ良くもなる。
店に入り、店員の案内を断って守に近づく。それと同じくして、守の隣のテーブルの女の子が立ちあがり、守に声をかけにいった。
「あの、突然すみません。連絡先とか、交換してもらえませんか?」
「え、俺と?」
驚いた守の声。驚いたのは俺も同じで近づく足が止まった。
後頭部しか見えなくて守がいまどんな顔をしているのか俺からは見えない。引きこもっている間、守は母親以外の女と話なんかしたことはなかっただろう。女のことを汚物だなんだと拗らせていたが、社会に出て女性と接する機会も増え、以前ほど苛烈に女性への嫌悪を表に出さなくなった。
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守は首の後ろに手をあてた。
「俺と連絡先交換してもなんの旨味もないよ」
「え、いやっ、旨味とか、そんな! お友達になれたらなって。私同い年くらいの男の子の友達あんまりいなくて」
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「ツイッターで良かったら」
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今日はそこんとこはっきりさせるまで絶対指一本触らせねえぞ。
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そう言って守はスマホの画面を女の子に見せた。さっと女の子の顔色がかわる。
「え、キモ……」
「じゃあID教えてくれる?」
「イヤ! 無理!」
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「お待たせ」
向かいの席に腰をおろした。
「いまの、見てただろ」
ストローを咥えたまま上目遣いに睨んでくる。
「お前がどう対処すんのか見てやろうと思って」
「女に声かけられて嬉しいわけないじゃん」
女嫌いは健在。兄として正してやるのが正解なんだろうが、安心している俺がいる。
「だからってなにもそんなの見せなくていいだろ。気持ち悪い奴だって思われるぞ」
守のスマホをコツコツ叩く。
「実際俺って気持ち悪いし、これ見せたらしつこくされなくて楽なんだよね」
ということは、何度も声をかけられて、しつこくされたこともあるってことだよな?
俺は複雑な表情をしていたのだろう。
「俺がコーフンすんのは小さい男の子と兄ちゃんだけだから安心していいよ」
守がにやっと笑った。それ安心するところか?
※ ※ ※
店を出て、帰り道の途中の定食屋で飯を食い、俺の部屋へと向かった。帰るなり「一緒に風呂入ろ」と俺の服を脱がせてくる。最初からやるつもりだったから俺も守を脱がせた。キスしながらお互いの体を洗い合う。守の指が俺の後ろをいじる。
「ここでヤッたら声響いてやばいね」
「ばか、やんねえぞ」
と言いつつ、ちょっと期待している。早く入れて欲しい。俺の体中を触って舐めるくせに肝心のものは入れてこない。今日は焦らしプレイのようだ。さんざん尻穴も解されて、そろそろ「入れてくれ」とねだろうとした頃、「出よっか」と守は指を抜いた。
「えっ」
「安心しなよ、続きはベッドでしてあげるからさ」
と守が笑う。俺はそんなに物欲しそうな顔をしていたのだろうか。何も言い返せず、顔を熱くしながら風呂場から出た。清潔な体でベッドに潜り込んで守を待つ。守は自分の鞄をガサガサと漁っている。ゴムか? ローションか? それなら俺の部屋にも常備してあるんだが?
「ユキさんにさー、作ってもらったんだよね」
楽しそうな守の声。ユキさんとは守が勤める会社の人で、フィギュアの造形師。守はこの人がいるから今の会社の面接を受けたほどの大ファンだ。
「これこれ」
鞄から出てきたのは靴箱より少し小さめの箱。ぱかっと開けて、守は満面の笑みでそれを俺に見せた。
「おま……それ、もしかして……」
「そう、世界に1つ、俺の勃起ちんこディルド!」
それを手にベッドに乗ってくる。
「俺は兄ちゃんのフィギュア持ってるし、兄ちゃんもこれがあれば俺と会えない間も寂しくないでしょ」
「なに考えてんだよお前は」
麻痺して守がド変態だって忘れてた。ユキさんに作ってもらったという俺のフィギュアは完成してすぐ見せてもらった。魔法少年の翔太くんのコスチュームを身に着けた俺は、四つん這いで小さいパンツは丸見えだし、玉の大きさもわかるし、なんなら亀頭がパンツからはみ出てたし、ピチピチの衣装越しに乳首が立ってるのがわかるくらい実に精巧でよく出来ていた。俺の写真を見て作ったから顔も似ていて、「これがあったらオナニー捗っちゃうね」とローアングルからを中心に舐め回すようにフィギュアを見る守の目はまさに変態のそれで、ぞわっと鳥肌が立ったのを思い出した。
「こうやってたっぷりローション垂らして、俺だと思ってオナッてよ」
ローションで濡れ光るディルドを俺の足の間にぴたりと押し当てる。ちんこなんてどれも似たり寄ったりだと思うんだが、言われてみればそれは守のちんこだ、とシリコンで出来たただのディルドが守の分身のようにも見えてくる。
「本気で入れるつもりか」
「せっかく作ってもらったんだから使わなきゃ勿体ないじゃん。ユキさんから感想聞かせてって言われてるしさ」
こいつら仕事場でどんな会話してんだよ。
「ちょ待てっ、これ作るとき、ユキさんにお前の見せたのか?」
「見せてってせがまれたけどちゃんと断ったよ。石膏流し込んで模型作るまでは俺がしたしさ」
「そのあとは?!」
ずぶり、とディルドの先が中に入ってきた。気のせいか、守のより大きい気がする。生身と違って弾力が強すぎるせいかもしれない。
「最終工程はさすがに俺じゃ無理だからユキさんに任せたよ」
ということはユキさんは守の勃起した状態のちんことほぼ同形のものを、素材はシリコンの偽物とは言え見て触っているわけだ。
「そんなの他人に触らせんなよ」
「もしかして兄ちゃん、嫉妬してる? 大丈夫だって、ユキさんもショタコンで俺は守備範囲外だから」
お前だってショタコンのくせに俺で勃起してんじゃねえか。偽物のディルドはその間も侵攻を進め、ずいぶん奥まで入ってきた。強制的に中が押し開かれる感覚。本物の守のものとはぜんぜん違う。完全に似て非なるものだ。
「こうやって出し入れしながら自分で乳首いじったりちんぽ扱いて俺のこと思い出してよ」
ディルドをゆっくり動かしながら守が俺のペニスを咥える。唾液を絡めながら先っぽをしゃぶりあげたり、カリを絞るように口で扱く。乳首をいじられながらフェラされて尻穴を犯される。三点同時責めは初めてだ。確かにこれはディルドがないと経験できない。
「ううっ、守っ、守っ」
「どうしたの、兄ちゃん。気持ちいい?」
「気持ちいいっ」
シリコンが俺の体温で温められ、ローションのおかげでぬるぬる中で動く。出し入れもスムーズ。守のちんこの形をしているのに、俺の体に馴染んでないのがまたいつもと違う快感を生む。
「なんか兄ちゃんを寝取られてるみたいで興奮するなあ」
「ば、か……ぁ、あっ、はあっ、あっ、守、もう……っ」
「イキそ?」
ちんこを扱かれながらウンウンと頷く。
「じゃあイッちゃおっか」
「嫌だ、抜いてくれっ」
確かにディルドも気持ちいい。でもこれじゃない。守が目の前にいるのに、偽物でイクのは嫌だ。
「気持ちいいんでしょ?」
「やめ──ッ」
グリグリと中でディルドが回転して腰が跳ねあがる。
「いやだ、守のちんこでイキたい」
「ディルドより俺のちんこのほうがいいの?」
「そうだ、だから入れてくれ」
「じゃあちゃんとお願いしてくんなきゃ」
ゆっくりとじれったい動かし方で意地悪くディルドを出し入れする。またいつもの恥ずかしい台詞を言わなきゃいけないらしい。何度やっても羞恥が消えない。守もそれがわかってるからわざわざ言わせたいんだろう。変態だから。
「守のおちんぽ、俺のメスマンコに入れてくれよ」
「そんなに欲しい? 兄ちゃんのメスアナルに入りたくて涎垂らしまくったバキバキに勃起した大人ちんぽだよ。兄ちゃんのなか我慢汁塗りたくってベトベトにして精子のにおい擦りつけちゃうけど、本当にいいの?」
「それがいいっ、俺をお前の勃起ちんぽ専用の穴にしてくれっ」
自棄になって叫ぶ。30手前の大の男が、実弟相手にとんでもないことを口走っている。何度も行為を重ねていくうちに親への罪悪感は薄れてはいったもののまったくなくなるわけじゃない。とんでもない罪を犯している負い目はきっと一生消えない。でも俺たちはもう正常には戻れないし、戻りたいとも思わないんだ。
「兄ちゃんかわいい。俺専用のメス穴になりたいの?」
「そうだ、だから早くお前のちんぽぶち込んで、俺をお前のモノにしてくれっ」
ヤッてる最中はネジがぶっ飛んでて、プレイとか関係なく本気でそう思っている。賢者タイムが訪れると頭を抱えたくなるんだが、いまは一番盛りあがっているときなので、俺は守にしがみついた。
何度もかわいいと言いながら守が俺の顔じゅうにキスをする。女の子から声をかけられようと、守がおっ勃てたちんこを突っ込めるのは俺だけなのだ。
ディルドが抜けた穴に守のちんこが入ってくる。これだ、と一瞬で俺の体はそれに馴染む。
「はあっ、あっ、守のちんこ、気持ちい…!」
「兄ちゃんのなか、トロトロだよ、あっつい」
守の奴、ゴムつけてねえな、と気付いたがもうどうでもいい。あとがちょっと面倒なのを我慢すればいいだけだ。俺も偽物じゃない本物の守で犯されたかった。俺のなかで気持ち良さそうにビクビウ震えたり、カサで押し広げられる感じや、芯を持った硬さとか火傷しそうな熱さはとてもシリコンじゃ味わえない。
俺に伸し掛かって一心不乱に腰を振る守がどうしようもなく愛しい。
「守は……気持ちいいか?」
「気持ちいいに決まってんじゃん。もう出そうだよ」
ちょっと優しい顔で笑うから不覚にもキュンときた。
「なんだよ、そんなに締め付けてさ。俺に中出しされたいの?」
まだ羞恥心がわずかに残っているので無言で頷く。
「ちゃんとおねだりしなよ。守のセーシ、兄ちゃんの中にビュービュー中出ししてって言ってごらん」
いたずらに乳首を弄る。
「それやめろ」
「兄ちゃん乳首モロ感だもんね。ほらほら、早くいいなよ。大好きな守の熱くて濃ゆい精子、お兄ちゃんのトロトロになった守専用のメス穴に孕むくらいいっぱい中出ししてーって」
亀頭の先っぽを手の平で擦られて危うくイキかけた。
「やめ……ッ、出る……!」
「一緒にいこうよ、兄ちゃん」
と言って根元をきつく握る。言わなきゃイカせてもらえない。こんな変態だとわかって好きになったんだから諦めるしかない。
「お前専用の精子穴にさっさと精液吐き出してお前のやらしい匂いでマーキングしてくれ、俺はお前のもんだって証明してくれ」
「教えた台詞と違うけど合格にしてあげる。ぶっちゃけ俺も限界」
守は俺の腰を掴むと激しくピストンした。奥までぶち込まれて気が遠のく。
「あっ、あ、あっ、守、もう無理……っ」
「兄ちゃんは一生俺のものだよ、絶対放さないから」
俺が先に。すぐあとで守が達した。ビュービューと熱い迸り。弟に中を汚されて喜ぶなんて、俺も相当変態だよなぁ……
※ ※ ※
守はディルドを「マモルくん」と名付けて、綺麗に洗うとテレビ台の横に置いた。そんなところに置かれたらテレビ見てても飯食ってても気が散ってしょうがないだろ。
「俺がいないときお尻が寂しくなったらこれ使ってね。できれば使う前に電話してきて実況して欲しい」
「馬鹿なのかお前は」
「ほんとはこんなの使わせないで本物の俺のちんぽで慰めてあげられるのが一番なんだけどね」
この時俺は閃いてしまったのだ。そして後先考えず、口走ってしまった。
「だったらいっそのこと一緒に住むか?」
守は目を見開いて俺を見た。心底驚いたって顔。
「いいの?!」
「行ったり来たりすんのも面倒だしな」
「マモルくんとの3P、そんなに気持ちよかった?」
「俺にはお前の一本で充分だって言ってんだよ」
ぎゅっと守の股間を握ったら少し勃ってた。
「兄ちゃん最高、大好き!」
守が抱きついて来る。もちろんこのまま第二ラウンド突入というオチだ
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